10th パウダーキャンプ
毎年恒例のパウダーキャンプ。
今年は記念すべき10周年で、自身の参加は三回目。昨年は高妻東面の滑降も楽しめた。(戸隠パウダーキャンプ 高妻東面初滑降)
しかし戸隠に着いてみると、昨年以上に雪が少ない。いつもはシビれる様な寒さの中、T大の山小屋に荷物を運び込むのだが、今年は全然寒くない。土日で天気が良さそうなのは土曜だけの様なので、短めに宴会を済ませて3時頃に就寝。
翌朝6時起きで準備。Sハイル組も来ているのか、大橋は満員御礼。今回はMTDR氏Lの4人Pと、自分Lの5人Pで同行程の計画だが、案の定ほぼ9人での行動となった。
ラッセルもなく、さくっと佐渡山のコルに到着。シールを外して、氷沢川に滑り込む。
乙妻への登りは恒例の梯子尾根。想像以上に気温が上がり、完全に春スキーの様相。上半身はウール下着と素手でも暑いくらい。
登りはペースの差が大きいので、上部の雪崩危険地帯の手前で集合待ち&ピットチェック。積雪は基本的に正構造で、新雪が軽く焼結した程度なので、ほぼ問題はなさそう。
全員揃った後、乙妻北東斜面へのドロップポイントとなるコルへ。山頂パス組にコルで待ってもらい、乙妻ピークを往復。ここに来たのは6年ぶり。相変わらず頸城三山の素晴らしい展望台だが、今回はやけに霞んでいてあまりすっきりしない。
さて、お楽しみの乙妻北東斜面だが、気温の上がり過ぎで雪質はいまいち。悪雪をだましだましターンする我慢の滑り。以前同じ時期に来た時は雪崩が発生して横を滑っていた単独スキーヤーの下半身が埋まってしまうぐらいのディープパウダーだったので、かなりイメージが違った。ブッシュも以前と比べてかなり露出していた印象。
しかしこういった悪雪でも華麗に滑れるのが真の山スキーヤー。精進します…。
MPP気味で最後はブッシュ帯の中を氷沢川との出合まで滑り込み、ここから再びシールを付けて佐渡山のコル目指して川沿いを進む。途中、あまりにも暑くて、ハッチに氷沢川の冷水を汲んでもらいガブ飲みした。
今回は即席パーティということもあり、一部負荷もかかっていたが、総じて楽しく乙妻ワンデイの行程を終える事ができた。
温泉に入って小屋に戻ると、続々とパウダーキャンプの参加者も到着。OSKさんPは九頭龍南東ルンゼの滑降に成功したとのこと。
主催者お二人の挨拶の後、シャンパンとクラッカーで記念すべき10周年を祝う。
宴会後の発表スライドは例年以上に個性的で面白いネタが多く、いつものことながらとても刺激になった。今回は協力な関西組の参加により、黒部横断と白川郷エリアの話題も多いに盛り上がった。もちろん他の山域も色々とネタあり。
しかしアルピニスト&カメラマンの組み合わせは本当にズルい。久しぶりにスクリーンを食い入る様に凝視してしまった。(内容は丸秘)
インパクトが強過ぎて、案の定自分の活動レベルを鑑みて意気消沈してしまったが、それもまたパウダーキャンプの恒例体験ということで。
翌日は起きると小雨が降っておりモチ低下…と思いきやSハイル組の皆さんは乙妻に出発して行き、流石の一言。自分は関西組と一緒に、大橋から黒姫に登る事にする。
歩き始めると雨も止み、昨日と同じ様に暑くてしょうがないので、またしてもウール下着での行動。
ちなみに今回関西組との橋渡しになってくれたMNPさんは、昨日スキー場のリフトで座席の隙間にストックの先を突っ込んで折ってしまったとのことで、自分のストックを一本貸してあげた。
外輪直下まで登ると、再び強風の中ガスに包まる。山頂に行っても視界がなさそうだったので、外輪までの行動として滑降開始。
根子、四阿、三田原と初心者の定番ルートをキッチリこなしてきたMNPさんも、かなり安定感が出てきた。ストック一本滑降で大橋に戻ると、戸隠観光を満喫された同乗者の方がお待ちかねのお出迎え。そのまま車に乗り込んで即東京直帰。今年のパウダーキャンプも無事に終了した。
毎年色々と刺激的なパウダーキャンプ、今後も是非続けて行って欲しいイベントです。
いつもの皆様は勿論、Nきょーさん始め関西組の皆様、群馬BCのJunさん、色々と面白い話ありがとうございました!
是非またよろしくお願い致します。
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