戸隠パウダーキャンプ 高妻東面初滑降
二年ぶりに所属会の大御所が主催する戸隠パウダーキャンプ(通称パウキャン)に参加してきました。
2/3(土)
翌朝起きても雨だったので、二度寝してからゆるゆると大橋に向かう。
とりあえず歩き出すものの、小雨が降りしきり、アウターを着ないとびしょ濡れ。
しかし、気温が高いので、着込むと逆に自分の汗で濡れてしまい、正解のレイヤードが見つからないまま、佐渡山と黒姫の分岐に到着。
ここでもう今日はやめにして、スキー場にでも転進するかという話になるが、もう一本だけ行ってみようと黒姫に目標を定めて登り始める。
すると徐々に雨も止み、気持ちの良い樹林帯歩きとなる。
黒姫は毎年の様に行ってるので、そろそろ山行回数も二桁になるかといったところだが、意外にも大橋からダイレクトに外輪に登るコースは始めて。
黒姫は樹林が濃いイメージだったが、この尾根は思った以上に歩きやすく、外輪直下はパウダーであれば気持ちよい滑降が楽しめそうな疎林の斜面が広がっている。
外輪から黒姫に向かうが、黒姫山頂は最後のアップダウンが面倒なので、途中のピークで行動終了。シールを外して、滑降開始。
雨の直後ということで、やはり雪は重く、スキーが滑らない。それでも難なくターンを決めていくO介さんの滑りは流石。
最後はガスの中のツリーランで、あっという間に大橋まで滑り降りる。
その日の夜は、山小屋にあつまった面々で、この一年の成果発表。
S崎先生の厳冬期笠ヶ岳ワンデイや、GW穂高一周は素晴らしい記録であった。
他にもシーハイル、新潟稜友会、山登魂の方々の話を聞き、充実した一夜を過ごす。
2/4(日)
翌朝は天気も回復傾向だったので、即効で大橋に向かい、中妻山を目指す。
雪の状況しだいでは、高妻東面を検討していたが、佐渡山コルに到着した時点で行けそうな雰囲気が漂ってきたので、他の方々に失礼して早々と中妻梯子尾根に取り付く。
雨の後で期待していなかったが、稜線直下はまさかのパウダー。
これは行くしかないでしょ〜ということで高妻方面へ。稜線の途中でシール歩行できなくなるが、今回狙っているルンゼはトラバースで入れそうだったので、即滑降開始。
斜度は最大48°といったところだが、雪が深くて滑落の心配がないので、怖さは殆どない。スフラに巻き込まれない様に注意しながら、スキーを落とす様に回していく。
途中、アイスバーンも出てくるが、概ね快適に中腹部まで滑降。
スティープ系のルンゼ滑降はほとんど経験が無いので、久々にしびれる一時だった。
高妻沢に合流してからはなんということはない沢筋であるが、途中で滝が出ており、脇を滑る降りるのはややリスキー。
巻きルートを探っていたが、スキーヤーズレフトの尾根が登りに使用した梯子尾根なので、一気にそこまで登ってしまう。
後は尾根上をダウンヒルし、佐渡山コルにさくっと登り返して大橋まで。
最後の登り返しでやや苦労させられたが、美味しいルンゼを楽しませてもらったので、これぐらいの苦労は許容範囲。
当初は滑りに全く期待せず向かったパウキャンでしたが、結果的にはスティープ系ルンゼの滑降もできて、大変満足でした。
企画してくださったO介さん、及びお世話になった参加者の皆様に改めて感謝します。
来年はパウダーキャンプも記念すべき10年目で、それに合わせて色々と企画も暖められている様なので、今から楽しみです。