富士山納会
ルート:富士山 小御岳流し(2016/5/21)
毎年恒例の富士山納会。今年の参加者は計13名で、強力な山スキーヤーの皆様に囲まれ、刺激的な一日でした。
当日朝に都内のメンバーをピックアップしながら来たので、遅めの到着。
他のメンバーは既に出発済みだが、あまり早く行っても高山病になるので、五合目でゆっくり過ごして8時頃に出発。
やはり雪は少なく、八合目まで運動靴で問題なし。
ここから先も登山道沿いを辿れば運動靴で行けそうな勢いだったが、せっかくなのでアイゼンを履いて登山道左手の斜面を登っていく。
Skialpnist氏のハイクアップのスピードはさすがで最後まで追い抜けなかったが、3時間半は切れていたと思うのでボチボチか。
全員合流した後は、小御岳流しへ。雪面にタケノコの様な棘がたくさん立っており、ガタガタして滑りにくい。
身体がふっとびそうなのでスピードを抑えて滑っていたが、Tomahawk氏はメンツル斜面を滑るかの様にぶっ飛ばしていた。
途中でたまにガスに巻かれたりしながらも、ワイワイ言いながら楽しく滑る。
一ヶ所、トップでぶっ飛ばしながら滑っていたら、近づかないと分からないクラックに引っかかりそうになる。危険なので後続にアラートを上げていたが、Skiaplinist氏は何事もなかったようにそこをジャンプして先の斜面に消えて行った。
最終的に標高2800m付近で行動終了。例年はこの下部にもう少し滑れる斜面があるのだが、今年は完全に消えてしまっている。
滑りは厳しかったですが、魅力的な山スキーヤーの皆様とご一緒できて、素晴らしい一日でした!
運動靴に履き替えてザレ場を延々と下って行くが、小石が足の中に入って痛い。五合目ではたくさんの外人観光客で大賑わいでした。
下山後は、さらにメンバーが増えて、今シーズンの報告会。
今年はまったりツアーばかりで報告することがなかったが、本気で活動に打ち込んでいる方々の報告は強烈でとても刺激になりました。
本気度が本人の成長や成果に繋がるのはどの活動でもそうですが、山は突き抜けて行くほど事故リスクとギリギリのところで向き合わなければいけなくなるので、その辺の折り合いを付けるのも難しいところだと感じます。
さらに仕事や育児など、下界の様々な事情とバランスを取りながら活動を続けている方もいらっしゃるので、色々な面で学ぶべき点が多いです。
ちなみにSkiaplinist氏は残雪期からヘッドカムでの撮影を始めたとのことで、動画による報告が多かったですが、これが中々面白い映像なので、今後の報告会はまた面白くなるのではと思います。
なお、翌日は何故か沢で泳ぎ、Ride&Swimな週末でした。
新緑の山菜山行
ルート:某沢(2016/5/14-15)
今シーズンの無積雪期活動は山菜山行からスタート。
先週のモノクロームの世界から一転して新緑が眩しく、夏を感じる週末でした。
採取した山菜は以下の通り。
ミヤマイラクサ:掴むと痛いので、沢の藪漕ぎでは邪魔なだけの存在だと思っていたが、食べれるのを知って評価が高まった。茹でると棘はなくなる。
アザミ:今回は一番多く見受けられた山菜。こちらも食べれるのを知って愛着が湧いた。茹でると棘は気にならなくなる。
ウド:熟練者は斜面を見ただけですぐに見つけることができる。酢味噌和えやきんぴら風油炒めを始め、色々な料理を楽しめるのに感動。ころもの味しかしないパターンの多い天ぷらにおいても、独特のアクが効いていて素材の味を楽しめる。
オオバギボウシ(ウルイ):水の染みだした露岩など危険な場所に生えていることが多いので、採取時は事故らない様に。葉の部分を取り除いて茹で、食べやすいサイズに切ってお浸しにすると絶品。毒のあるコバイケイソウと間違わない様に注意。
山ブドウ:そのまま口にすると酸っぱい。揚げても酸味のアクセントが効いていて、天ぷらではウドと共に素材の味を楽しめる。
ネマガリタケ:ヒメタケとも呼ばれる山菜の王様。見つけるのにややコツがいる。今回は少し小さいものを採取してしまったので、茎の大きさが親指より太いモノを収穫する様に心掛けたい。皮をつけたまま直火で蒸し焼きにしたり、みそ汁の具にしたり。味はそのまんまタケノコ。
イヌドウナ:茎を抱く様にした葉柄が特徴的。湯がいてお浸しに。香りが強く、独特のほろ苦さがある。
クサソテツ(コゴミ):茎に独特の薄緑色の二本線がある。和え物やお浸しにて食す。
フキ:茹でてから皮をむき、キャラブキ、煮しめなどに。
他にもタラノメ、ワサビなど、様々な山の幸を楽しませて頂きました。
小さいころよく取っていたイタドリは「スカンポ」と呼ばれて見向きもされておらず、若干悲しい…。
調理のポイントは、素材の味を楽しむためになるべく薄味、且つ食感を楽しむために茹ですぎないこと。
ほとんどの山菜は揚げてOKなので、天ぷらは種類を気にせずなんでも放り込める。
風味、食感を楽しむものは和える。ウドは生食、ネマガリタケは焚火で焼くというのもあり。
なお、山菜採取時はこの企画を十五年続けてこられたイサム講師の丁寧な解説付き。
焚火では渓流釣り界で有名なセバタさんの様々な逸話も聞けました。
翌日は朝から山菜天丼を頂き、ゆっくりと撤収。山菜知識が大幅にアップデートされて大満足の週末でした。