雪中松柏 愈青々

徒然なる山の備忘録 

御神楽岳 覚道沢~西谷地小屋沢下降

ルート:覚道沢~覚道の頭~西谷地小屋沢下降(2017/10/21)


7:00 登山口-7:40 覚道沢出合-8:15 虹の大滝 9:00-10:50 覚道の頭-13:15 西谷地小屋沢-14:00 登山口

会の草鞋おさめで御神楽岳へ。元々は一泊二日でガッツリ登る予定だったが、大型台風の接近で日曜は雨なので、土曜のみ実施でルートもショートの覚道沢に変更。
登山口から少し進むと今まで見たことのない大岩が道を寸断している。今年崩落したものらしいが、一応登山道なのでは歩く道は新たに作成されている。40分ほど歩くと覚道沢出合に到着。今回は二人パーティだが、同じく覚道沢を登るもう一パーティと一緒に入渓する。


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覚道沢下部のゴルジュは適度に登りが楽しめる滝が続くが、全体的にぬめっていてラバーソールだとややつらい。


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やがて二俣で左手にスダレ状の虹の大滝が現れる。ホールドはそれなりにある様に見えるが、リスがないのでランナーが打てそうにない。記録ではみんな登ろうとして敗退しているらしいが、頑張れば行けそうなので取付いてみる。


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登路は左壁のブッシュとのコンタクトライン。ランナーは基本ブッシュで一ヵ所浅打ちハーケン。直上した後は落ち口へ向かって斜上トラバースをかけるが、足場がぬめっておりスリップの恐怖との戦い。最後はカムを決めたあと、最悪振り子トラバースかと思っていたが、何とかフリクション勝負で落ち口まで抜けることができた。もう一パーティは右壁を岩峰の上まで登っており、もう少し時間がかかりそうなので先に行かせてもらう。


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ここから少し進むと、スラブ状の大きな滝が二つ現れる。ここは傾斜の緩い右側の滝をフリーで快適に登る。その後はスラブが広がるのかと思いきや、詰めの様な感じの渓相が稜線まで続く。当初は高頭から栄太郎新道を下山する予定だったが、少々物足りないので西谷地小屋沢を下降することとする。


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稜線にでると反対側はガスで覆われており、広谷川だけ運よく視界が開けているらしい。ガスが広がらない内に下降したいので先を急ぐ。覚道の頭からは湯沢の展望が素晴らしい。下降ルートは赤ヤシとの鞍部よりも、覚道の頭から東に延びる尾根を進んで、ブッシュが続く子尾根を辿る方がよさそうに見えるのでこちらに進む。


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覚道の頭の下は岩壁が広がっており、そこを巻く様に下っていく。懸垂下降を6回程度交えて、ブッシュ帯をどんどん下降。途中で西谷地小屋沢を登っているパーティとコールを掛け合う。


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スラブ帯を抜けると後は平凡な渓相となり、ひたすら下るのみ。途中で秋の恵みに出会ったりもしながら、異様にぬめるナメをスリップしつつ抜けて登山道へ。ここで虹の大滝の登攀で別れたもう一パーティが高頭経由で栄太郎新道を下ってきたところとドンピシャで出会う。


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下山後は草鞋おさめのメインでもある飲み会へ。今期の沢活動と今後の目標を夜遅くまで語らい、明朝帰京した。