新緑の山菜山行
ルート:某沢(2016/5/14-15)
今シーズンの無積雪期活動は山菜山行からスタート。
先週のモノクロームの世界から一転して新緑が眩しく、夏を感じる週末でした。
採取した山菜は以下の通り。
ミヤマイラクサ:掴むと痛いので、沢の藪漕ぎでは邪魔なだけの存在だと思っていたが、食べれるのを知って評価が高まった。茹でると棘はなくなる。
アザミ:今回は一番多く見受けられた山菜。こちらも食べれるのを知って愛着が湧いた。茹でると棘は気にならなくなる。
ウド:熟練者は斜面を見ただけですぐに見つけることができる。酢味噌和えやきんぴら風油炒めを始め、色々な料理を楽しめるのに感動。ころもの味しかしないパターンの多い天ぷらにおいても、独特のアクが効いていて素材の味を楽しめる。
オオバギボウシ(ウルイ):水の染みだした露岩など危険な場所に生えていることが多いので、採取時は事故らない様に。葉の部分を取り除いて茹で、食べやすいサイズに切ってお浸しにすると絶品。毒のあるコバイケイソウと間違わない様に注意。
山ブドウ:そのまま口にすると酸っぱい。揚げても酸味のアクセントが効いていて、天ぷらではウドと共に素材の味を楽しめる。
ネマガリタケ:ヒメタケとも呼ばれる山菜の王様。見つけるのにややコツがいる。今回は少し小さいものを採取してしまったので、茎の大きさが親指より太いモノを収穫する様に心掛けたい。皮をつけたまま直火で蒸し焼きにしたり、みそ汁の具にしたり。味はそのまんまタケノコ。
イヌドウナ:茎を抱く様にした葉柄が特徴的。湯がいてお浸しに。香りが強く、独特のほろ苦さがある。
クサソテツ(コゴミ):茎に独特の薄緑色の二本線がある。和え物やお浸しにて食す。
フキ:茹でてから皮をむき、キャラブキ、煮しめなどに。
他にもタラノメ、ワサビなど、様々な山の幸を楽しませて頂きました。
小さいころよく取っていたイタドリは「スカンポ」と呼ばれて見向きもされておらず、若干悲しい…。
調理のポイントは、素材の味を楽しむためになるべく薄味、且つ食感を楽しむために茹ですぎないこと。
ほとんどの山菜は揚げてOKなので、天ぷらは種類を気にせずなんでも放り込める。
風味、食感を楽しむものは和える。ウドは生食、ネマガリタケは焚火で焼くというのもあり。
なお、山菜採取時はこの企画を十五年続けてこられたイサム講師の丁寧な解説付き。
焚火では渓流釣り界で有名なセバタさんの様々な逸話も聞けました。
翌日は朝から山菜天丼を頂き、ゆっくりと撤収。山菜知識が大幅にアップデートされて大満足の週末でした。