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雪中松柏 愈青々

徒然なる山の備忘録 

ゴールデンウィーク in ホワイトアウト

ski

ルート:室堂周辺(2016/4/30-5/2)
メンバー:THさん、Minapoさん

満を持してのGW長期山スキー計画!の予定でしたが、今年のGWは4/29~5/8の10連休の内、北アで晴れて風が弱かったのが二日間のみという悪条件であっさり敗退でした。

記録を上げても仕方がない感じですが、現場の状況報告も兼ねてアップしておきます。


4/30(土)

今回は富山経由で室堂へ。夜行バスで富山駅に向かうが、スキー板は積んでくれないので、予め郵便局に送っておき当日の朝に回収する。

ちなみに、直前に仕事の山場と転職活動がひと段落して、久しぶりに晴れ晴れした気持ちでの入山。

室堂行きのバスで車内アナウンスなどをのんびり楽しんでいたが、薬師岳を見ると頭に笠雲が懸っており不穏な雰囲気…。

室堂に着いたころはまだ穏やかな天気だったが、一ノ越に到着すると中々の強風。
しだいにガスも出始めて、鬼岳のコルに登り返す頃には真っ白に…。
強風とホワイトアウトで板を担いでの行動なので、遅々として進まない。

 

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獅子岳からも滑降できるような状況ではないので、登山道経由でザラ峠へ。
ここから少し登って初日の予定地点である五色ヶ原に到着するが、だだっ広い雪原なのでホワイトアウトすると前後左右だけでなく、上下も分からなくなる勢い。

GPSを頼りにとりあえず山荘まで行くが、小屋の周りも強い風が巻いていて、風を避けられる適当な幕営ポイントがない。
何とかテントを設営するが、下手をするとポールが折れかねない突風がしばしば吹き付けてくるので、風上側の人間がテントに背中を押し付け、面で支えて潰されないようにする。素晴らしき体幹トレ。

想像以上のガチ雪山モードに話が違うよ~と思いながら就寝。


5/1(日)
夜半には30~40cmほどの降雪もあり、天気予報を見ても今後晴れるのは明日一日のみということで、起床後早々に敗退を決める。
粘ればおそらく北ノ俣岳までは行けるだろうが、飛越敗退は過去経験済みで、デプローチの悪さを考えると室堂に戻った方がマシという判断。

この日もホワイトアウト&秒速20mの強風。ザラ峠からの登りは板を担ぐが、強風に煽られてふらつきっぱなし。
おまけに獅子岳ピーク手前の稜線は一歩先の地形が分からず、手やストックで先の斜面を触れて地形を判断しながら進んでいく。

何とか獅子岳と鬼岳のコルに到着するが、Minapo氏がきつそうなので、時間も早いが本日はここで幕営することとする。


相変わらず風が強いので、テントの高さ分のブロックを風上側の三方向に築く。
ウイスキーを飲みながら快適な幕場ライフを楽しむが、穴の空いたシュラフカバーの所為でダウンシュラフが濡れて寒い。ヤレヤレ…。

 

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5/2(月)
朝方から徐々にガスが取れ始め、6時頃には素晴らしいお天気に。
まずは鬼岳を越えなければいけないが、通常トラバースするラインは雪が割れて雪崩が怖いので、鬼岳山頂を目指して、少々急な雪壁を直登することに。

 

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途中で一ヶ所ロープをだしてトラバースして無事に鬼岳山頂へ。振り返ると縦走するはずだった北アの稜線が遥々見渡せて悔しいが、足元の雪稜に付けられたトレースを見て、わずかながらでも雪山気分を楽しめたことで満足することとする。

 

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御山谷までくると一気に山スキーヤーが増えて下界の雰囲気になるが、ヘリが3~4台も飛んでおり物騒な雰囲気。案の上、土日の荒天で遭難が多発していた様だ。

 

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富山に降りてからは打ち上げ…と言うほどの行動はしていないので、転職祝いで寿司屋へ。北陸新幹線でその日中に帰京。


雪山で過ごす予定だった残りの日程は、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンに足しげく通い、モルダウテンペスト天地創造など、大自然を感じる曲を楽しんで過ごした。アーメン。