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雪中松柏 愈青々

徒然なる山の備忘録 

年始平湯エリア山スキー

ski

最初の二日間のみ天気の良かった2014-2015の年末年始、

年末は下界の用事があったので、年始で今シーズン初の山スキーに行ってきました。

 

■1月2日 安房山シーハイルルート
8:30中の湯-11:40安房山ピーク手前-12:10小船-13:40中の湯

1/2~4の三日間の内、一番天気が良いタイミングで大物に狙いを定め、
それ以外の日は平湯周辺の定番ルートを滑ることとする。


初日は午前中は晴れるが、午後からあまり良くないので安房山シーハイルルートへ。
中の湯から出発し、顕著な尾根へは林道沿いに左から回り込んで取り付く。
12/29の低気圧通過から始まり、強い寒気を伴う冬型が本日まで続いており、雪の量は豊富。むしろ多すぎて雪崩が怖い。

 

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尾根の途中で入念にピットチェック(コンプレッション・スキージャンプ)して、
比較的雪が安定していることを確認する。
稜線に乗り上げると、背後に真っ白な白谷山の姿。東面斜面は滑走に適している様に見える。そのまま稜線沿いに安房山を目指す。最後は雪庇が邪魔で歩きづらいが頑張って進む。

 

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ピーク手前でシールを外していよいよ滑走開始。案の上、極上の深雪斜面。
雄叫びを上げながらのパウダーラン。雪崩に警戒してグループマネジメントも入念に。
あっという間に小船の雪原まで下りきり、シールを装着して再び安房山の稜線まで登り返す。

 

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稜線からも再び快適な滑降で、あっという間に中の湯到着。今回自分は初めてだったが、同行者は毎年一度は来ているだけあって、非常に完成度の高いルート。
個人的にも今期初の山スキーでしたが、まずまずのスタートとなりました。

 


■1月3日 スキー練習@平湯スキー場

当初は金山岩の予定だったが、悪天と翌日の行動に備えてスキー場に転進。
最近スキーの技術書を見てフォームの見直しを行っているが、徐々に成果が出てきた気がする。その後は粛々とビーコン訓練。

 
■1月4日 弓折岳(雪崩リスク過多の為、秩父沢で敗退)
 ⇒スキー練習@平湯スキー場

大物狙いの予定だったが、上空で気圧の谷が通過するらしく、予報が悪化。やむなく弓折岳に転進する。
まだ暗い内に出発するが、わさび平手前の沢筋で昨日のものと思われる雪崩跡に遭遇。
デブリはスノーブリッジを形成して対岸の斜面に駆け上がっており、威力の凄まじさを感じさせる。

 

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わさび平小屋もかなりの積雪を感じさせる姿。積雪三メートルといったところで、毎日コンスタントに大量の雪が降ったであろうことが推測できる。

 

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下抜戸沢は特に雪崩に警戒が必要な沢だが、近づくと案の定巨大な雪の盛り上がり。
数日前のデブリの上に大量の新雪が降ったであろうことが分かる。
ここで、流石に今回の条件で突っ込むのは雪崩リスクを考慮すると危険すぎると判断して、敗退決定。


時間がかなり余ったので、再び平湯スキー場で練習。
ビデオ撮影でフォームチェック後、改善点を矯正する練習を繰り返す。

中々有意義なスキー練習となったが、雪崩リスク過多の為に山行的には殆ど成果が出せず、渋い年始となってしまった。

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■1月11日 白谷山
9:00中の湯-13:40稜線ピーク-15:30中の湯

先週のリベンジも兼ねて再び平湯エリアへ。
初日は安房山の稜線から見て面白そうだった白谷山を目指すが、記録は殆ど見当たらないので、地形図を見て比較的安全で登りやすそうなルート取りを設定。

まずは焼岳南尾根の取り付きまで行き、そこから真っ直ぐ雪原を突っ切って、
白谷山の南にあるピークの尾根に取り付く。

 

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この尾根も御多分に漏れず記録が見当たらないのだが、取り付いてみるとかなり藪が濃く大変。おまけに上部は地形が複雑で、現在地特定も難しい。
なんとか稜線に出るが、吹雪とホワイトアウトで白谷山を目指すのは断念。
アカンダナ北東の無名峰登頂を持って引き返すこととする。

 

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滑走も雪質自体は良いのだが、如何せん藪が濃すぎてダイナミックに滑れない。
藪引っかけによる転倒やツリーホールへの転落も怖いので、慎重に滑らざるを得ない。
シュテムターンの連続で雪原まで滑り降り、そこからパスカングで林道へ。最後にようやく快適な滑降を楽しみ、中の湯にチェックイン。

 


■1月12日 焼岳
7:20中の湯-12:40焼岳山頂-14:30中の湯

この日は上堀沢を狙っていたが、またしても予報が悪い。
グレードダウンして黒谷滑降を計画するが、時間と天候を考慮するとかなり厳しめ。
ちなみに中の湯の朝食は一番早い時間で7時なので、確実に狙いのルートを落としたいなら朝食カットで早立ちするのが吉。

 

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ここ数日間雪が降り続けており、昨日のトレースも埋まっているので当然ラッセル。焼岳南尾根はマーキングもしっかり付いているので、基本的に大きく迷う事はない。途中でチャーミングなペンギンの姿も。

 

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斜度が緩くなるところで若干進行方向が変わるので、ここだけ多少注意が必要。
再び斜度が急になるポイントで、いつもラッセルに苦労させられる。

約一メートル程度の新雪だったが、センター幅90mmの板でもなんとか登行可能。
斜度が急になるとスキーのトップがガッツリ埋まるので、予め手で新雪を払い除けながら進む。これ以上の深雪となると、やはり110mm程度の板が欲しいところ。

 

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焼岳のピークが見えてきたところで、トレースを辿ってきた後続の姿が見えるが結局追いついては来ず。頭上には噴煙とライチョウの姿。

一旦晴れ間も覗いていたが、シール登行の限界ポイント(2300m付近)で、徐々に天候が悪化。ホワイトアウトと強風で、かなり厳しいコンディションに。
これではとても狙いのルートは滑降できないが、最低限焼岳の山頂は踏みたいのでアイゼンを装着して登る。

山頂は当然展望ゼロなので早々に引き返すが、ホワイトアウトの為、ルーファイに少し苦戦。コンパスで方向を入念に合わせながら、スキーのデポ地点に戻る。

 

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後続は下堀沢に滑り込んだ様子なので、我々は登ってきた南尾根を滑ることとする。
序盤はしばし極上の深雪斜面。雄叫びを上げながらのパウダーラン。
後半は樹林帯を行きのトレースに沿って持久戦の滑り。
最後に現れるオープン斜面で、なんとかベンディング小回りをキメる。

 

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山頂から二時間かからずに中の湯到着。
年始からずっとコンディションが悪く、思ったような山行ができなかったが、とりあえず一つシビアな条件の中でピークを踏めたのは良かった。

ハイシーズンに向けて、徐々にエンジンがかかってきました。