三ッ峠 新人岩トレ
エリア:三ッ峠 屏風岩
メンバー:所属会会員十八名
4/12(土)
会の新人岩トレ企画で三ッ峠へ行ってきました。
三ッ峠は東京周辺の山屋が初心者の頃に通う場所ではありますが、沢屋であることを免罪符に新人修練期間をパスしてきていたので、今回は新人さんの面倒を見るという名目で、今更ながらに三ッ峠でしっかり登り込みました。
前泊で翌朝登り始めるが、岩場までのアプローチは雪が多く残っていて少々滑る。とりあえず一般ルートの前まで来ると、真新しい岩が幾つか転がっている。上部のクーロワールを見ると比較的新しい断面があったので、おそらくここ数ヶ月でそこから落ちてきたものだろう。この脆さはちょっと怖い。
アイトレ組と少し登った後、実力派新人のIさんと登り込み。とりあえず最上部まで行ってみたりして遊ぶ。今年初の岩場だったが、午後ぐらいには沢仕込みの岩感覚が戻ってきた。二年目新人さんはアブミ体験。
幕営テント内ではそれぞれ十年の差があるワンゲル出身者(含現役)が集ったので、ワンゲルトークで盛り上がる。山岳部を吸収していて岩・沢・雪の活動が選択式になっていたり、夏合宿がマイルド・ノーマル(縦走)ハード・ベリーハード(藪)の段階性だったり、各活動で厳格なリーダー選出システムがあったりと、各大学で色々特徴があるのは面白い。
各大学の取り組みを知ると、大学の部活動という枠で一括りにして評価するのはナンセンスなのが実感できる。あと、謎ワードがいまだに多く残る某大ワンゲルの秘密がある程度解明できたのは成果。
ネットに繋ぐとピーカンザラメという言葉が目に飛び込んできたので、そっと携帯の電源を切った。
4/13(日)
翌日は二年目新人さんがパートナー。最初はレスキュー講習の横で登り返し訓練をしていたが、某山岳会代表でもあるレスキュー講師の方に技術アドバイスを頂いた後、セールストークを受ける。
山岳会は基本的に内輪で講習することが多いが、所属会は会員が積極的にガイド講習を受講して最新の技術を学んでくることも多いので、受講するかどうかは置いておくとして、こういうお誘いはありがたい。
今日のパートナーは意欲こそ高いが、イージーミス連発で始末書を大量発行していたので、頑張って会内ブラックリストから抜け出してもらいたいところ。
中央カンテを登ったりして、三時頃には訓練終了。と思いきや一パーティ終了時刻を聞いていなくて、結局一時間半ほど小屋横で待機する羽目になった。小屋横には餌付けされたカモシカがだるそうに佇んでいた。
その後は雪で滑る登山道を駆け降りて、下界のコンビニで解散。吉祥寺でドロップしてもらったら、横にゲリライベント後のイングラムがいたので去りゆく元エリートオタクD氏にジェスチャーしたが伝わらなかった。
貴重な残雪期シーズンを削っての岩トレであったが、沢屋専業だとロープワークやクライミングに対する意識が低いまま過ごしてしまう傾向があるので、今後はこういった機会も増やしてバランス良く登る力を身に着けて行きたいところ。
あと、山スキーヤーのピーカンザラメ報告で精神が汚染されたので、GW周辺は新兵器のリクター90でガッツリ滑り込みたい。