栂池ゲレ練&八方無名沢BC
メンバー:MNPさん
3/1(土)
この週末は白馬エリアに向かったが、残念ながら天気がすぐれない。当初は白馬乗鞍までの行動を考えていたが、栂池の上部はガスガス。
また、パートナーがスキーを新調(ハッチのお下がり)したばかりで、こちらも先日予定した滑り込みができなかったということもあり、一日栂池で基礎練をすることに。ちょうど東京方面から来た客への割引も適用できラッキー。
滑り込みはOSKさん直伝のフォーム(オンタイ滑り)をみっちりと練習。
先日の乙妻や大崩ではゲレンデでの滑り込みが不足して、中途半端な滑りになってしまっていたが、ようやくモノになってきた感じ。
しかしこのフォームはひたすら滑り込んでいると腰回りの疲労が激しい(鍛え不足)
結局天気も一日中すっきりしなかったが、明日の予報を見ると若干回復傾向だったので、八方尾根への転進を計画する。
3/2(日)
ゴンドラは7:30から動いていたが、出発が遅く、9:00頃に八方尾根スキー場トップを出発。スキー場はガスっていたが、ここまで来るとガスを抜けて視界が広がる。
しかし、稜線付近はまたガスがかかっており、この後は上下雲海のサンドイッチで天候悪化が予想される。
無名沢源頭辺りまで来ると、再びガスの中に突入することになるので、どうせ唐松岳まで行けそうにないならと、潔く無名沢の滑降に切り替える。
滑降準備をしていると、後ろからソロの山スキーヤーが追い抜いて行った。
10:20 滑降開始。固いかなと思ったが、意外とパウダーも溜まっており中々快適。
山スキー歴一ヶ月半のMNP氏も、オンタイ滑りを練習したおかげで、初心者とは思えない安定した滑りで下りてくる。本人曰く、ゲレンデではいまいちピンと来なかったが、オフピステではめちゃめちゃ安定するとのこと。飲み込みの早さはさすがといったところ。
高度を下げていくと沢幅が細くなってくるので、雪崩を警戒した滑りの連携をレクチャー。徐々にガスが濃くなり、やがてホワイトアウト。ここまでひどいのは久しぶりで、ホワイトアウト特有の吐き気を感じながらちまちまと下る。
MNP氏は日頃顕微鏡観察で三半器官を鍛えている為か、あまり酔いは感じていない様子。本人曰く、大事なのは何も見えないことに視線を惑わされないことで、見えてるつもりになった方が視線を安定させやすいとのこと。また、どうしても視線を動かしたい時は一旦止まった方が良いらしい。
ガスの中だと地形が把握できず、雪崩リスクも高まるので、一気に唐松沢出合まで滑り下りる。ここまで来るとようやくガスも切れるが、南沢を上から観察するとじゃぶじゃぶと水の音…。
この時期にしては珍しく滝が完全に露出しており、脇からの通過も岩が露出して厳しそうだったので、右岸から巻くことに。しかし、今年は本当に雪が少ない…。今後の山行がかなり気がかりである。
ここで先ほど追い抜いていったソロのスキーヤーが下りてくる。そのまま南滝に滑り込んで行きそうになったので、危険を知らせてあげる。滑りは上手いが、このルートは初見の様子。
南滝を巻いた後はだらだらとデブリ混じりの沢筋を滑り下り、渡渉を一回してから林道に合流。シールで少し登り返し、ソロスキーヤーと抜きつ抜かれつしながら湿雪の上を二俣まで滑降。
あまり時間に余裕がなかったので、ここでタクシーを呼び、MNP氏は白馬駅まで。自分はスキー場下で途中下車し、残り二時間半ほど八方尾根上部で滑り込み。
午前中は多少視界が効いていたが、この頃にはすでにホワイトアウト。このガスで諦めたのか、スキーヤーの姿もほとんど見当たらず(見えていないだけ?)、周りに気兼ねなくみっちり練習ができた。
その後、18:00の新宿行きのバスに乗り込んで帰京。
天候に恵まれない週末ではあったが、ゲレンデ練習と無名沢滑降で最低限の経験値はなんとか積めた。後は冬将軍の帰還を祈るのみと言ったところ。