荒沢山ダイレクト
ルート:荒沢山ダイレクトスラブ(2013/9/29)
メンバー:skialpinist 氏
9/29(土)
6:10駐車場-7:30謙信の廊下ゴルジュ下-9:00ダイレクトスラブ取付-14:40荒沢山-16:00林道
近いけど中々行く機会のない足拍子。雪山のラッセル訓練などで使われることはあるが、無雪期でもそれなりに面白いルートがあるとのことで、最近全然やれていないマルチピッチの練習も兼ねて足を運んだ。
まずは車での林道アプローチ…だが、なんと先日の台風で土砂崩れが発生しており、途中で泥と倒木に阻まれて通行不可。仕方ないので手前のスペースに駐車し、土砂に埋まった林道を歩く。
林道の終点から沢に入り、少し進むと謙信の廊下を呼ばれるゴルジュ帯に差し掛かる。
謙信の廊下ゴルジュは突破記録もあるので、あわよくば挑戦するつもりだったが、いきなりシャワーを浴びながらのアブミ登攀になりそうなので、結局日和って右岸から巻く。
そこからホソドの沢遡行となるが、一ヶ所難しいCS滝があるのでアブミ登攀でパス。
登ったところがダイレクトスラブの取り付き。
F1は立っていてかなり厳しいので右から巻き。ブッシュをアンカーにリッジ状を3P登り、ブッシュを抜けた地点で懸垂下降。
降りた地点からF2で、下部は快適に登れるが、上部がワンポイント嫌らしい。ロープを出して、慎重に登攀。最後は草と泥の塊を抱きかかえる様にして登る。
ここから先は傾斜も落ち、凹状スラブのフリクション登りとなる。ロープもいらない程度の斜面だが、練習も兼ねて上部までひたすらつるべで登る。途中で右ルンゼを分け、中央のルンゼへ。練習も兼ねて、意識的にハーケン打ちを繰り返す。
終盤で左の尾根に乗り、取付きから計10P程で山頂下のちょっとしたテラスに出て休憩。風穴スラブや風穴沢リッジも良く見える。
最後は激しいブッシュを漕いで荒沢山山頂にダイレクトに飛び出す。稜線上は安定の登山客ゼロ。山頂からは険しい足拍子を始め、谷川の山々が一望できる。
下りは登山道経由で土樽方面へ下山。基本的に人が入らないので、登山道は荒れ気味。途中一ヶ所、踏み跡で間違った方向で誘導されるので注意が必要。
小一時間下って林道で呼んでいたタクシーに乗り、駐車場まで戻る。
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