雪中松柏 愈青々

徒然なる山の備忘録 

晩夏の胎内巡り

ルート:飯豊 胎内川支流 頼母木川 足ノ松沢(2013/8-24-25)

 

8/24(土)

7:20奥胎内ヒュッテ-8:10足ノ松登山口-入渓-(途中釣り休憩)-16:00 840m地点BP

 

前回に引き続き三国川周辺の沢に行く予定だったが、GPVを見ると雨で悲惨なことになりそうだったので、急遽飯豊の頼母木川足ノ松沢に転進。

到着後も雨が降っており、濁流の胎内川を見て怯んでいたが、歩き始める頃には小雨になっており、そのまま増水気味の沢に入渓する。

 

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最初は増水の為、所々緊張させられたが、次第に水も透明度を取戻し、上空には青空が広がりだす。歩いていると魚影が走ったので、さっそく釣りタイム。林道で捕まえたバッタのおかげでボチボチの釣果。

 

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核心のゴルジュに入ると、2段18m滝が登場。右岸の草付きを登るが、スリッピーでホールドも乏しく巻きとしてはかなり辛め。少し戻って大きく巻いた方が楽かもしれない。続く2段20mは、右岸のルンゼから簡単に巻ける。

その後の4m滝と5m滝は二つ合わせて巻くことが多いようだが、4m滝の右壁を空身ロープで登ると、5m滝はフリーで快適に登ることができた。

 

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ゴルジュ帯に入り、CS滝を空身で這いずる様に登ると、谷が大きく左に曲がるところで8mCS滝が登場。左壁がなんとなく登れそうだが、支点が取れず、かなり際どい登りになりそうだったので、少しおさわりしてから諦めて戻り、右岸からサクッと高巻く。そろそろ時間なので、降りた辺りの河原で幕営。十六夜の月の元、盛大に焚火を燃やす。

 

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8/25(日)

5:00BP-8:20稜線-9:15大石山-11:20足ノ松登山口-11:50奥胎内ヒュッテ

 

朝一でゴルジュの簡単な小滝を登ると、目の前に巨大な雪渓が登場。

雪渓の上に登ろうと思ったが、取付きがやや不安定に見えたので、しばらく右岸から巻く。巻き中に、入口付近の雪渓が轟音と共に崩れ落ちる。

 

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途中で壁に遮られて大高巻きが必要そうになったので、この辺りから懸垂下降で雪渓上へ。すると、そのまま30m黒滝の左壁カンテに取りつけたので、核心の黒滝もあっさり巻けた。今回は雪渓に助けられるパターン。

前方に急峻な岩峰を望みながら進むと、二俣に到着。本流の5m滝は中間のリッジから登って、右岸巻き。自分はラストだったが、ハーケンがバチ効きで、回収にしばらく悪戦苦闘していた。

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その後は特に難しいところもなく、少しの藪を漕いで源頭のお花畑へ。そして銀色に煌めく萱の草原を抜け、8:20に稜線到着。飯豊の稜線は景色はまだ夏だが、少しひんやりする風やトンボの群れに、秋の気配を感じることができる。

 

 

大石山でゆっくりした後、二時間程で登山道に下山。お昼前には奥胎内ヒュッテに戻る。風呂に入ると、突如として大雨が降ってきたので、タイミング的にはラッキーだった。

飯豊沢の経験豊富なA氏の話を聞きながら、再訪の想いを強くして帰路へと就いた。

 

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