雪中松柏 愈青々

徒然なる山の備忘録 

針ノ木マヤクボルンゼ 初滑り 

11/25(日)

6:50 扇沢発。モルゲンロートに輝く後立の山並みが神々しい。比較的マイナーなルートのハズだが、すでに結構な数のトレースで、先行者の姿も見える。幾つかの堰堤を左から巻き、長い針ノ木雪渓を黙々と詰めていく。

マヤクボ沢下部の二俣基点付近でピットチェック。上から10cm、30cm、1mで崩れる層があるが、滑降にはそれほど支障がなさそう。

そうこうしていると、針ノ木山頂方面から滑降してくるパーティあり。この時間に滑降してくるということは、かなりの早立ちになるのでもしやと思ったが、案の定YASUHIRO先生であった。お会いできて嬉しいのが半分、良い斜面を先にやられてしまって悔しいのが半分。気合いを入れ直し、先生パーティのトレースに沿う形で、針ノ木山頂を目指す。

 

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針ノ木稜線からの岩稜帯はシール歩行ができないので、板を担いでアイゼン歩行。エメラルドグリーンの黒部湖や純白の立山連峰が眩しい。

トラバースでは滑落の危険もあるので慎重に。ようやく辿り着いた針ノ木岳山頂からは360°の大展望で、槍の穂先や遠く富士山まで望める。

滑降は山頂直下のマヤクボルンゼからドロップイン!プチパウの急斜面に気持ちよくターンを刻む。

 

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ひと滑りした後はスバリ岳方面に少し登り返し、改めてノートラックPOWを満喫。初滑りでこれだけ滑れば文句なし。

最後はうねる針ノ木大雪渓を飛ばして扇沢へ。

シーズン始めという事で、ギアチェックの意味合いが強かったが、天気と雪質に恵まれ、先生とお会いできた上にルンゼ滑降も一本やれたので、最高の初滑りとなった。