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雪中松柏 愈青々

徒然なる山の備忘録 

残照の光来出沢

ルート:下田川内 笠掘川 光来出沢(2012/9/15-16)

 

9/15(土)

6:00笠堀ダム手前ゲート-9:00大川出合-10:15白根沢出合-12:20東又沢出合-14:00中滝沢出合-14:30C1

 

笠堀ダム手前のゲートで下車して行動開始。湖岸道は整備された登山道という訳ではなく、通常結構な時間がかかるのだが、渇水で干上がり気味の笠掘湖は水際をすんなり歩けたので、かなりのショートカットとなった。

バックウォーター付近の水は赤みを帯びており若干臭いもキツいが、笠掘川に入るとすぐに水も澄み、ハヤの群れが泳ぐ中、気持ちの良い遡行が始まる。

行動開始から約3時間で大川出合に到着。さっそく竿を出して釣りに興じるが、イワナの影は無く、釣れるのは小さなハヤばかりで即リリース。

やがて沢中は光来出沢特有の白く輝く花崗岩が広がり、エメラルドグリーンの流れと相まって、非常に美しい景観が広がる。泳ぎポイントも何点かあるが、水量が少なく気温も高いので、泳いでどんどん突破する。

 

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ゴルジュ帯を抜けるとやがて河原が広がるが、両岸の山肌は下田川内特有のスラブが独特の景観を作り出しており、遡行者を飽きさせない。大釜を持った4mを越えると白根沢出合。ここでしばらく釣りタイムを取るが、残念ながら魚のいる気配がない。

  

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ここから少し手を使う滝も出てくるので竿を仕舞って遡行。シシマキ沢で非常に良い河原があったので、時間は早いが行動終了とする。丹念に土木工事を行った後、今日の夜食を確保する為に各々釣り竿を持って出張。結果的にはK岡さんが二匹釣って帰ってきたが、小振りのイワナばかりで餌への反応も悪かったとの事。K岡さんは今回ガイガーカウンターを持参されていたが、沢中の測定値は都心の約十倍であった。翌日、稜線で計ったときは都心と同程度だったので、やはり沢中に溜まっているのであろう。

釣ったイワナはK田さんが用意した具材で、豪華なイワナ汁にして味わう。今山行は当初、二泊三日の予定であったが、本日の進み具合から明日中には下山できる目途が立ち、釣りもあまり楽しめなさそうだということから、翌日中に抜ける事を決める。九月も半ばだというのに気温が高く、シュラフ組は暑くて寝苦しいぐらいだったとのこと。

 

9/16(日)

6:30幕場-16:20粟ヶ岳16:50-19:00駐車場

 

焚火で朝食を作り、6:30行動開始。シシマキ沢を越えると魚影も多く、ここで釣り竿を出したらと思うが、本日の行動は長くなりそうなので先を急ぐ。

今回はシンズ沢を詰める予定だったが、正直途中の二俣から正規のルートを辿れていたかよく分からない。地形図と川床の深さで判断していたが、後日他の記録を見てみると出てくる滝が違うので、おそらく別のルートだったのだろう。地形図で現在地は追えていたので、行動自体に問題は無かったが、少々不可解。

連続する滝を何度か巻きで越すと、涸れた本流の様な左俣と水の流れる枝沢の様な右俣、という悩ましい二俣に出合う。それぞれ偵察してみたが、本流っぽい沢の方がルートを把握しやすいだろうということで、水を汲んで左沢に進む。ゴルジュ状地形の中、ザイルも出しながら進むと、再び二俣。左俣が本流ではあるがいっそ尾根状に出てしまった方が良いのではという判断もあり、右俣経由で尾根に取り付く。

尾根に取り付いてからは中程度の薮でそこまで苦労するといった訳ではなかったが、結果的には沢筋を詰めた方が断然早かった。また、稜線に出てからの薮は激しく、一時間に25,000図で1cmという具合であった。一本岳手前の雨量計からはようやく登山道が現れ一安心。粟ヶ岳方面に丁寧に沢筋を辿れば、雨量計まですぐに抜けられたであろう。ルート取りをミスったのは要反省だが、良い藪漕ぎトレーニングにはなった。

 

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16:20 藪漕ぎで疲労した体を引きずり粟ヶ岳山頂着。山頂からは下田川内全景のみならず、360°素晴らしい展望が広がっている。特に日本海の向こうに佐渡の山々が見えるというのは、新鮮な風景であった。

下山はヘッデンも使いながら二時間で駐車場着。車までタクシーを使って戻り、「いい湯らてい」で汗を流してその日中に帰京した。