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雪中松柏 愈青々

徒然なる山の備忘録 

朝日集中 三面川竹ノ沢中俣沢

8/14(火)

7:40駐車場-9:30三面小屋-14:00竹ノ沢出合-15:40スダマ沢出合C1

 

早朝に村上駅に着くが、秋田方面の列車は大雨で不通。タクシーの運ちゃんに聞くと、昨日は一日中雨だったとのこと。車内から三面川を観察すると意外にも水量、濁りともに少ないが、果たしてどうか。

奥三面ダムのさらに奥の湖岸林道終点にある駐車場まで運んでもらい、下山後の着替えをデポして行動開始。

メジロは大雨で比較的少なく快適だが、やはり川は濁っていた。三面小屋に着くと釣り師3人が停滞中。話を聞くと、昨日はバケツをひっくり返したような大雨だったとのこと。

 

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小屋から不明瞭なトラバース道を途中まで辿るが、藪っぽくなってきたので、赤滝上流のゴルジュ帯を抜けた辺りで本流に下降し、遡行開始。平水よりやや上で流れも速いが、遡行には問題ない。しばらくして天気もよくなり、濁りも上流に行くにしたがい取れてくる。泳ぎを交えて進み、左に直角に屈曲する滝場を右岸から高巻きで越えて、喜助沢付近で再び沢へと降りる。

14:00竹ノ沢出合到着。竹ノ沢は平水やや上で、濁りは既に取れていた。泳ぎや巻きをまじえて、15:40にスダマ沢出合。まだまだ先に進める時間だが、この先のゴルジュ帯で幕場適地があるか分からないので、本日はここで終了とする。

岩壁を登ってスダマ沢に少し入ったところに泊。釣りはイワナが大物過ぎて針を数回持っていかれ、残念ながら釣果なし。ラジオで今後の予報を聞くと、事前情報通り前線の影響で明日の夕方から天気が崩れ始めるとのこと。相模沢入渓が厳しくなってきたので、入渓しない場合のパターンについても検討する。

 

8/15(水)

6:00C1-8:20小滝沢出合-(釣1h)-11:10相模沢出合-(釣30m)-12:30金堀沢出合(釣1h)-16:30中ノ俣最初の連瀑帯手前C2

 

6:00スダマ沢出合出発。朝から泳ぎ、飛び込み、へつりの連続。30m以上3回は泳いだか。ロープを使う泳ぎも数回。今回は二人パーティなので、まずは一人が空身で泳いで突破し、もう一人は置いて行ったザックを浮き輪にして、本人はザックを背負って引っ張られるというスタイル。無駄がなく早い。また、何が何でも突破ということもなく、適宜巻きも使う

 

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イチブリ沢を過ぎた辺りで、釣り師が泊まった痕跡のある快適な河原に出る。この付近は大物イワナも多いので、初日にスダマ沢から後二時間頑張れるなら、ここまで来ておいても良いかもしれない。

小滝沢出合の先のゴルジュを右岸から巻き、美しい淵のあるゴルジュを抜けると、束の間の河原。折角なので釣りをしながら進むが、メジロやクワガタなどの餌には中々反応してくれず、中々釣果が上がらない。

ラストのザックピストンの後、一見登れなさそうな魚止滝5mを右の凹角から空身ショルダーで登る。八方沢の先で激流を左岸から巻いて越えると、いよいよ相模沢出合に到着。時間的にはまだ正午前だが、空には暗雲が広がり始め、先の悪天予報も踏まえた上で、残念ながら中ノ俣沢に転進することとする。

出合先すぐのゴルジュは左壁を振り子トラバースで越える。金堀沢との二俣では、ここから先は魚影がないとのこともあり、粘りに粘ってようやく釣果。餌をバッタとカゲロウにしたのが良かった。

 

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中ノ俣沢へ入ってすぐの屈曲点先に、突如巨大なスノーブリッジ(以下SB)が二つ続けて登場。記録では無かったが、今年の雪渓は多いということで、上部にルンゼのあるゴルジュ地形では、まだまだ残っている様子。沢中にもブロックが溜まっており、奥のSBは今にも崩れそうということで、少し戻って右岸から大高巻き。藪を標高差100m程登って金堀沢との中間リッジに取りつき、その先の尾根筋を利用して下る。

下降中、雷のなる様な音がしたと思ったら、先のSBが大崩落。沢に降りたと思ったら、またしても雪渓が登場。致し方なく、もう一度右岸から巻き、ゴルジュ帯を越えた先の河原で泊。

今夜は岩魚があるので、贅沢な食卓。塩焼き、イワナ汁、もつ焼き、骨酒など、存分に満喫する。

終盤にはゲストで無数の羽蟻達。次々とコッヘルに捨身ダイブをかましてくるので、中々落ち着いてお茶が飲めない。

就寝して日が変わる頃、突如の土砂降りに叩き起こされ、避難体制を取るが、程なく雨脚は落ち着く。念の為すぐに避難できる用意を取り、朝までまた眠りにつく。

  

8/16(木)

6:50C2-9:15三人オナカ沢出合-14:30二俣-16:30稜線-17:00狐穴小屋C3

 

6:50出発。今回は相模沢出合から先のトポを持ってきていなかったので、ゴルジュ帯は慎重にルーファイ。

見極めて突っ込むところ、巻くところを的確に判断する。相模沢を断念したところで緊張の糸が切れるのが普通だが、トポ無しの御蔭でよい緊張感を維持することができた。まずは最初の連瀑帯、下部は普通に登り、上部は左岸から巻き。 

ゴルジュ内の小滝は左の岩壁から登って、滝の落ち口へ向かって斜め下に懸垂下降。その後は快適に登れる連瀑帯となり、最後の白い岩質が美しい滝は、右の草付きから越える。

途中、直前に遡行したと思われるパーティの衣類などを発見。増水で流されたのだろうか。三人オナカ沢出合の大滝を左岸の藪から巻くと、またすぐに多段の滝。突っ込めば登れそうな気配もあるが、天気が悪く岩も濡れているので、先と同様に左岸から巻く。

 

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この上はしばし幕場に最適な河原となり、やがて再びトポ無しで突っ込むのにやや躊躇するゴルジュ帯が始まる。微妙な小滝と淵を一つ一つクリアしていくと、前衛にチョックストンの小滝を配した核心部の大滝が出現。

一見登れるルートが見当たらず、左岸からの高巻きを検討して取りついてみるものの、中々に悪い。

諦めて一度沢に戻り、チョックストン小滝の左の草付きを登ると、そこから一気に直上する右岸巻きルートを発見。小雨が降っているのでメジロは少ないが、代わりに大量のやぶ蚊がまとわりく。ここを越えると地図上で滝マークのある二俣に到着。ここも左岸から巻く。しかしこの付近は左手に大滝のある二俣というシチュエーションが多く、トポがないと勘違いしやすい。

最後のSBをダッシュでくぐると、すぐにまた大滝が出てくるが、濡れていて嫌らしそうだったので、少し戻って右岸から巻く。

ここまでゴルジュ帯と大滝の巻きの連続で、雨の中緊張を強いられたが、この後は快適な遡行。最上部の二俣は左を選択。最後の連瀑は思いがけず見事だった。

少しササ藪を漕いで16:30に稜線到着。ガスと強風の中、稜線を歩いて17:00に狐穴小屋着。小屋の管理人さんに明日のタクシーの手配をお願いし、缶ビールで乾杯した。

 

8/17(金)

6:00狐穴小屋-7:40相模山-12:00三面小屋-14:00駐車場

 

相模山の登山道を三面へ下山8時間。相模山は非常に分かりづらいピークだが、今回は真新しい赤テープがあり発見できた。大上戸山の少し先で視界が開け、相模沢の方を見ると、稜線に突き上げる強烈な切れ込みを持った谷が見える。

ゴルジュ内には雪渓もびっしり残っており、今回挑戦してもおそらく完全遡行は難しかっただろう。

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この登山道は利用者が少ないと思われるが、比較的手入れも行き届いており、三面小屋まで快適に下ることができた。三面小屋手前の吊橋から見る三面川は、三日前と違って穏やかで美しい。

この登山道は利用者が少ないと思われるが、比較的手入れも行き届いており、三面小屋まで快適に下ることができた。三面小屋手前の吊橋から見る三面川は、三日前と違って穏やかで美しい。

駐車場には予約した時間ピッタリで到着。デポを回収し、小屋で呼んでもらったタクシーに乗り込み、瀬波温泉へ直行。